全体１５００㌘構造が一味違う時代物の無精箱（ぶしょうばこ）

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全体１５００㌘構造が一味違う時代物の無精箱（ぶしょうばこ）

これまでにも時代物の無精箱を数点出品していますが、今回のものは一味違う構造です。なお、時代は明治～大正でしょうか。

上蓋には持ち手（鉄？）がうまく通り抜ける角穴が開けられ、上蓋の長手の一辺両端は両側板に嵌め込まれた構造で、上蓋は画像写真３枚目の矢印方向に回転して開けられます。その中に深さのある収納空間が２室あります。また、従来と同様に裏板に押し出し穴が設けれら、同写真のように、下部には２杯の引き出しが収納されています。
なお、無精箱と呼ばれる所以に関しては、先に出品の商品説明などを参考にしていただければ幸です。

無精箱の材質は桑やケヤキが多いようです。引き出しの桐（前板除く）以外の材質は分かりませんが、上板や側板に現れている板目の縞模様は味わいがあります。金属は持ち手部分のみで、嵌め込みや木釘でかっちりと作られ、上蓋は別ですが、ガタツキはほぼありません。家具職人の手によるものだと思います。

具体的な製作時期や使用状況は不明の時代物の骨董無精箱ですが、汚れや若干の傷は否めませんが、欠けやヒビ、変型などはほぼありません。かっちりと作られている分、引き出しの押し出し、開け閉めに、若干硬さがあります。容易に開け閉め出来ない点でいいのかもわかりませんが。
改善する方法として、引き出しの側面や底にロウソクを優しくこすりつける、或は市販の家具用便利アイテムを使うなどで、滑りを改善できるようです。

大きさ（㌢）重さはおよそ次の通り。空間１室当たりと引き出しは内寸です。
外箱：横幅２５．３、奥行１４．５、高さ（持手頭）２８．５／
空間：横幅１１．３、奥行１１．８、深さ１３／
引出：横幅１０．２、奥行２２．９、深さ上段２、下段３．８／
重さ：全体１５００㌘／

日本の文化的・伝統的工芸品である無精箱をコレクションに、それ以外にもインテリア兼小物入れとしても活用していただければ幸いです。